不動産投資は少額の頭金で出来るのか~これを知らないと破たんする?
不動産投資で、コンサルティングをしているcash300manのヒロシです。
不動産投資はお金を借りて物件を購入し、賃貸経営をするのですが、
お金を借りるときに、どのくらい頭金を投入するかが、
キャッシュフローを得るために重要ですし、その後の買い増しにも
影響がありますので、しっかり計算して決める必要があります。
本音を言えば、”頭金はなるべく使いたくない”と思うでしょう。
しかしながら、多くの銀行は頭金を入れる必要がり、
頭金を入れないと、返済額が大きくなるので、後々返済が厳しくなったり、
税金が払えなくなってしまうことがあるのです。
それでは、シミュレーションしてみましょう。
・物件価格 1億円
・利回り 8%
・借入率 95%
・借入額 9,500万円
・金利 2%
・返済期間 30年
・返済月額 35.1万円
・返済年額 421万円
・家賃収入 800万円
・返済比率 52.6% ▲
この結果ですと、返済比率が53%あるので、少々高めです。
仮に、金利が3%になったと仮定すると、
・金利 2%→3%
・返済月額 40.1万円
・返済年額 481万円
・家賃収入 800万円
・返済比率 60.0% ×
返済比率が60%に上がってしまい、
このシミュレーション結果なら対策を考えるべきです。
仮に、融資の比率を80%にしてみます。
・融資率 95%→80%
・借入額 9,000万円→8,000万円
・返済月額 33.7万円
・返済年額 405万円
・家賃収入 800万円
・返済比率 50.6% 〇
これならば、家賃収入に対して健全な融資になります。
この例では、2,000万円の頭金と諸費用の800万円くらい
と想定して2,800万円の自己資金を使うことになります。
もし、他に改善をするのであれば、
・金利の低い銀行を探す。
・返済期間を延ばす。
などが考えられます。
なぜ、返済比率%の場合、経費を10%、空室損を10%とすると、
キャッシュフローが20%の160万円となります。
家賃下落を年1%と仮定すると、初年度のキャッシュフローが
20%ですから、20年後に手残りがなくなり逆ザヤになる可能性が
高くなります。
つまり、ざっくりした計算ですが、家賃収入に対する
ローンの返済額を抑えて、手残りを家賃収入に対して、
30%くらい出るようにシミュレーション結果がでるように
すると良いと思います。
”頭金少額でもできます”とか”自己資金少額でもできる”とか
そのような見出しには注意しましょう。